千里山ワークショップ


九州旅行行程記
第1日目


3月29日水曜日  晴れ
 京都→


 なんともあわただしい出発だった。8時過ぎまで某塾でバイトがあり、家に帰ったのがもう20時半。急いで着替えて、荷物の中身をチェックし、母親に頼んでおいた弁当を受け取って家を出た。20時56分のバスに乗れなければ、ちょっと厳しいだろう。家からバス停まではものの1分くらい。予定通り5分ばかり遅れてきたバスに無事乗ることができた。

◎ 京都21:32→ 

快速ムーンライト九州 博多行き

 京都駅にバスで着いたのが21時15分過ぎ。さっそく改札を通りホームへ入る。使用したのは今や学生旅行の定番となった『青春18きっぷ』。これ1枚で1日に限りJRの普通、快速列車が乗り放題となる。5回券つづりで11500円だから、1日あたり2300円。これは安い。ただし、今回は夜行列車なので途中で日付が変わることから2枚が必要となる。

 ホームに行くとすでに列車は止まっていた。指定券を確認すると、6号車らしい。一番後ろであるようだ。前のほうに降りてきてしまったので、若干歩かなければならない。この列車にお世話になるのは今回で3度目である。前回乗った時は1両貸し切り状態であったが、今回はどうかなと歩きつつ車内をのぞくと、自由席でも半分くらいしか埋まっていなかった。なんだ、ひょっとしてガラガラなのかと思いつつ6号車へ。やっぱり半分ほどしか埋まっていなかった。ともかく席について荷物を荷棚へ。通路側の席で、窓側の席はまだ空いていた。持参した弁当を広げていると車内放送が停車駅を告げている。京都にいながらにして遥か遠方の地名を聞くのはなんとなく違和感があるが、旅気分の膨らむ瞬間である。21時32分、終点博多向けて定刻に発車した。

 ぐるっと車内を見渡すとやっぱり半分くらいしか席は埋まっていない。だが車内放送によると本日の指定券は売り切れと言う。この列車は京都が始発なので、これから大阪、神戸でたくさん乗ってくるのだろう。車内では、時刻表片手に明日の作戦を立てる人、筆者のように腹ごしらえをする人、すぐに睡眠モードに入ってしまった人など、思い思いの行動が始まった。斜め前のオヤジは怪しい黄色い液体を飲みながらずっと何かを食っているようだ。次から次へとかばんから取り出してはテーブルの上に並べている。筆者はその黄色い液体が何か猛烈に気になった。見たことのないペットボトルのパッケージだったが、どうやらビールやお茶ではなさそうだということまでしか分からなかった。途中快速列車と競走。通勤客がものめずらしげにこちらを見ていた。40分ほどで大阪着。まだまだ夜のラッシュであり、ホームにはあわただしさが残る時間帯だが、長距離列車には落ち着いた独特の雰囲気がある。大勢の人が乗ってきたが、まだ筆者の隣は空いたままだ。前の席にどうやら九州人らしい女性2人組が乗ってきたが、こいつらがうるさい。大声で笑ったりして田舎モン丸出しだ。挙げ句は携帯まで鳴らして席でしゃべっていた。多くの人はデッキへ出てしゃべっていたが、九州ではそんな習慣はないのだろうか? 夜行列車の中で携帯なんか鳴らすんじゃない! 非常識にも程があると思いつつ、やはり田舎モンだと馬鹿にしておいた。

 三ノ宮からお隣さんが乗り込んできた。ここで車内はほぼ満席となる。斜め前のオヤジは依然何かを食っている。筆者も明日の行動を再確認。終点の博多まで行かず、途中で降りてしまうため寝過ごさないかちょっと心配だ。

 やがて明石を過ぎだんだん車内もおやすみモードへ。三ノ宮から乗ってきたお隣さん(ポートアイランドに住んでいるらしいのでポーアイ氏とする)はなにやら時刻表とにらめっこしている。少し話しかけてみると、どうやら下関で降りて山陰方面へ抜けるらしい。しかし、あさっては仕事があるため、途中で瀬戸内海側へ出て新幹線で帰るとの事。そんなことを話しているうちに、ポーアイ氏の勤め先が、筆者が小学校のとき通っていた某学習塾と分かり、共通の知人なんかがでてきて妙にウマがあった。ポーアイ氏も仕事の合間を縫って色々と一人旅をしているらしく、お互いの情報交換などで盛り上がった。そんなうちに列車は岡山を過ぎ、深夜モードへ。さっきのオヤジが隣の人に「微積ができてなんの役に立つ!」と力説していた。どうやらすっかり出来上がっているようだ。さっきのはやはり酒だったのだろうか。1時を回ったあたりで筆者も休むことにする。



May.31.2000
無断転載を禁ず Written by HIRO.T